9/25追記アリ 【Window10で画像プロパティが削除できない、「COM Surrogateによって開かれているため操作を完了できません」問題に頑張って喰いついてみた】
長いので結果だけ見たい方はページ内検索(Ctrl+F)で「結論から言うと」と検索してください。
結果まで飛びます。
【「COM Surrogateによって開かれているため操作を完了できません」問題とは?】
なにかと話題のWindows10。
「COM Surrogateによって開かれているため操作を完了できません」問題とはそんなWindows10で起こっている問題です。
具体的には何かというと至極簡単。ただ画像のプロパティが削除できない。
通常プロパティの削除というと「右クリック→プロパティ→詳細タブ→プロパティや個人情報を削除」で完了するんですが、これをやろうとすると「COM Surrogateによってファイルは開かれているため、操作を完了できません」と表示され、延々削除できないのです。
これが「COM Surrogateによって開かれているため操作を完了できません」問題です。
ちなみに画像のみならずワードファイルも同様。
調べてみると一説にはバグだとか画像編集ソフトを入れると解決するだとかいろいろ言われているのですが、「そんな馬鹿な」と思いました。
だってプロパティの削除ですよ。
なんでプロパティの削除ごときにわざわざソフト入れなきゃできないのさ、きっと方法があるよ、と。
まぁ解決法を調べていたこの時点である違和感は覚えたのですが、これは後述します。
ということで問い合わせてみました。
【マイクロソフトに問い合わせてみる】
パソコンのメーカーに問い合わせるか、Windows(マイクロソフト)に問い合わせるかに一瞬悩み、いやここはマイクロソフトでしょということでマイクロソフトにお電話。
よくある自動音声での「Aなら1を、Bなら2を押してください……」というアレが始まったので、指示に従っていきます。
これいろんな問い合わせをするたび思うんですけど、「Aなら1を、Bなら2を押してください」ってとき、いやCなんだけど……みたいなシーンありません?
今回も例のごとくそれが起こり、まぁ強いて言えばこれかな、という番号を押したところ「それはメーカーに問い合わせてね」というようなことを言われてしまいました。
なんだか迷路でゴールにたどり着けない道を選んでしまったかのような感覚に陥ります。
【メーカーに問い合わせてみる】
まぁメーカーに問い合わせてねといわれたので取りあえずメーカーに問い合わせます。
ただ電話しておいてなんですが、これはダメ元でした。だって絶対Windows(マイクロソフト)の問題だし。
でもなんで電話をかけたかというと、メーカーさんから「それはWindows OSの問題ではないでしょうか?」という言葉を聞くためです。
この言葉を聞いたら十数分後またかけることになるであろうマイクロソフトに「いやメーカーさんからはこう言われたんですが……」って言うことができますから。
かくしてメーカーさんから責任の所在がマイクロソフトにあることを明言してもらうべく電話を掛けると、先ほどのように自動音声での案内が始まりました。
再び指示に従って番号を押していきます。
こういうのは往々にして待たされますね。前々から回線の不調で同じような音声案内にお世話になっているので慣れたものです。
そんな感じで今リアルタイムで何の現象にせよPC関連で悩んでいる人がいるんだな~と実感しつつ繋がるのを待っていると、人が出ました。
この自動音声からの生きた人の声に変わるときって「やっと自分の言葉で人に伝えられる」とホッとしますよね。
機械相手じゃなく人間相手に説明する資格を与えられたというか、ゾンビだらけになった街で自分と同じ生き残りの人間を見つけたみたいな。
やっと血の通った人と会話ができるっていう。別に自動音声がゾンビってわけじゃないんですが。
電話口の方に「プロパティを削除しようとするとCOM Surrogateによって開かれているため操作を完了できませんと表示され、削除できない」という趣旨を伝えます。
「それはどういった画像ですか?」
「スマホで撮ったものをパソコンのメールに送り、そこからダウンロードしたものです」
すると電話口の方からは意外な言葉が。
「それは画像の方に問題があるのかもしれません」
え??? Windowsではなく????
いわく「写真を撮る時点で、なにかパソコン上では操作できない情報が含まれるような設定がされているのでは?」とのこと。
「え……でもペイントで拡張子をpngに変えてもやっぱ削除できないんですけど……(ネットで見つけた解決法と言われている方法のひとつ)」
「拡張子についてはなんとも……」
「スマホに問題があるってことは、例えばネットからダウンロードした画像なんかのプロパティはいじれるってことですか?(できなかった気がするけどなぁ)」
「それは画像によりますのでなんとも……」
「……VISTAなら削除できたんですけど」
「VISTAと10ですと、やはり10の方がセキュリティレベルが上がってますので……」
えぇ……なになんかセキュリティレベルとかそんな言葉……。
説得力ありすぎるでしょ……ズルいわ……。
ということでスマホ自体にそのような設定がされていないか、また設定の解除方法を調べるために端末のキャリアの方への問い合わせをすすめられました。
【ソフトバンクに問い合わせてみる】
キャリアへの問い合わせをすすめられたので、使っているスマホのキャリアであるソフトバンクに問い合わせてみました。
「本日はどうされました?」
「あの……パソコンで画像のプロパティが削除できないんです」
「はぁ」
「それでさっきメーカーさんに問い合わせたところ、それは画像自体に問題があるのでは?と言われまして。」
「なるほど」
「そのプロパティを削除できない画像っていうのが、スマホでとってパソコンに送ったものなんですよ。それでその、スマホ自体にパソコン上でいじれない情報が入るような撮影設定なんていうのがあったりするんですかね?」
「スマホは何をお使いですか?」
「iPhone4です」
ここで電話口の方からは意外な言葉が。
「それは……互換性の問題かもしれません」
え???? 互換性????
いわく、「Windows10とiPhone4との間に互換性の問題があり、その結果iPhone4で撮った画像のプロパティがWindows10の入ったPCでいじれないのでは?」とのこと。
ということでiPhoneのメーカー、アップルへの問い合わせをすすめられました。
電話口のお兄さんにアップルの問い合わせ番号をうかがったところ、すらすら教えてくれました。やっぱ手元に控えてあるんでしょうな。
ただ先のメーカーさんの言った「セキュリティレベル」同様、今回の互換性ということばに私はそれなりに納得していました。
Windows10って新しいですよね。
iPhone4って古いですよね。
この新旧2つの間に互換性がなかったとして、納得できるなと思ったんです。
それともう1つ「確かに互換性の問題なのかもしれない」と思える節がありました。
冒頭で書いた「解決策を探しているときに覚えた違和感」につながるんですが、これが何の違和感かというと「困っている人の少なさ」に対しての違和感なんですよね。
色々話題のWindows10、望むと望まざるとにかかわらず使ってる人は多いですよね。
一方こちらのプロパティ削除できない問題、「COM Surrogateによって開かれているため操作を完了できません」で検索すると同じように困っている人とか、こうすると解決できただとかいう検索結果が出てくるには出てくるんですが、決して多くはない。
つまりWindows10使ってる人の人数に対して、このプロパティ削除できない問題に悩んでる人少なくない? っていう違和感です。
互換性の問題だったとしたら、この違和感が解決するんですよ。
つまりWindows10を使っている人は多いけど、Windows10を使いつつiPhone4を使っている人は少ない、だから問題が表面化しない、ということ。
ちなみにメーカーの方とキャリアの方との電話口でのやり取りはサラッと書いてますが、実は結構なんやかんややっています。
「専門の者に聞いてきます」とか「調べてみるので少々お待ちください」とか「専門の者にお繋ぎします」とか「お時間いただきますので折り返します」とか。
この辺も意外でしたね。
だって絶対問い合わせの多いありふれた問題だと思ってたから。
それがなんか「ちょっと難しいレアケース」みたいに扱われて、この時点で「おや?」って感じはありました。
ともあれアップルに問い合わせます。
【アップルに問い合わせてみる】
ソフトバンクからアップルに問い合わせてみてねと言われたのでアップルに問い合わせてみます。
アップルはメーカー・ソフトバンクと比べてサクッと人に繋がった印象です。
「本日はどうされましたか?」
「あの、いきなり話が飛ぶんですが、パソコンで画像のプロパティが削除できないんです」
「はい」
「それでメーカーの方に問い合わせたら端末の設定に問題があるのではって言われて、ソフトバンクに問い合わせたら互換性に問題があるのではって言われて……。その、使ってるのがiPhone4なんですけど、iPhone4とWindows10って互換性に問題があったりするんですか?」
まぁこのあとなんやかんや話すんですが、結局専門の方に繋いでいただくことになりました。
ただ込み合っていたようで時間を頂戴してしまうかも、とのこと。
ここで電話口のお兄さんが一言。
「あの、アドバイスというか提案が1つあるんですけど」
「はい」
「画像はメールで送ってるんですよね? それ、直接USBケーブルでつないで取り込んでみてはどうでしょうか?」
「USBで?」
「はい。なにか変化があるかもしれませんし。一度それで試していただいて、それでもだめなら再度お電話いただくという形で……」
そういう形にしました。
一度電話を切り、お兄さんの提案に従いいざパソコンとiPhone4を直接つなぎます。
接触が悪いのかアップル正規品が千切れた後100均で買ったUSBケーブルにガタがきてるのか、かなり接触が悪い模様。
接続と切断を繰り返しているのでしょう、なんかフォンフォン鳴りながらもなんとか画像を1枚取り込み、いざプロパティを削除してみます。
できませんでした。
完。
【アップルに問い合わせてみる2nd】
直接ケーブルでつないで取り込んでみてもダメだったので再びアップルに問い合わせます。
この時点ではもうすでにセキュリティレベルとか互換性とか言われているうちに本当に画像に問題があるような気がしてきていたため、メーカー問い合わせ前まで持っていた「いや絶対マイクロソフトの問題だし、この時間無駄だわ~」という感覚もなくなっていました。
Windows(マイクロソフト)の不具合でアップルに電話をかけているという現状には1㎜の違和感もありません。
先と同様名前やらIMEI番号やらを伝えていると、「あ、お客様本日一度ご連絡頂いてます?」と。
そこからはサクッと先ほども言っていた専門の方(お姉さん)に繋いでいただきました。
アップルでは「最終的になにをしたいのか」を結構聞かれました。マニュアルなんでしょうか。
私はプロパティを削除したい、削除の妨げになっているのがスマホの設定なら設定を変えたいという趣旨を伝えました。
お姉さんの回答はまとめるとこんな感じ。
・iPhoneで撮った写真にパソコン上でいじれないような情報が入ることはない。そういった設定をする機能もない
・iPhone4とWindows10の間に互換性の問題はない。例えば今月発売されるiPhoneはWindow8からにしか対応していないが、古いiPhoneが新型Window OSに対応していないということはない。
間違いはあるかもしれませんが、だいたいこういった内容でした。
こりゃやっぱ1周回ってマイクロソフトコースですわなんて思ったら、お姉さんから提案が。
「あの、よかったら画面共有してどのような状態なのか見せていただけませんか?」と。
どうやら私のパソコンの画面を電話の向こうのお姉さんからも見られるようにして、どうやるとどんな表示が出てどう削除できないのか、その様子を見せてほしいということでした。
ということでアップルのお姉さんとWindows OSの入った私のパソコンの画面を共有することに。
「まずは専用のソフトをダウンロードしていただいて~」なんて言われたときは、なんか大げさなことになっちゃったぞ……と思ったんですが、デジタル音痴でも簡単に設定できました。画面共有が始まるとデスクトップが黒くなりました。
申し出に一瞬はヒヤッとしたものの、私のパソコンは購入間もないこともあり怪しいデータもおかしな画像もなく、まぁ大丈夫だろうと踏んでのことだったのですが、開きっぱなしだったchromeのタブがやや危なかったです。さり気なく最小化しました。
共有後はお姉さんと電話で話しつつ、
「これがスマホで撮ってパソコンに送ったやつですね。これを右クリックしてプロパティの削除でこうして……できないんです」
「あ~なるほど」
「これがスマホで撮ってペイントでpngにしたやつですね。これも右クリックしてプロパティの削除でこうして……やっぱできないんです」
「ほんとですね~」
なんてやりとりをしましたが、それもむなしく解決には至りませんでした。
お姉さんは「解決できずに申し訳ありません」と言っていましたが、結局やっぱこれはマイクロソフトの問題だろうということで、マイクロソフトに聞いてみようと思いました。
ただ解決はできなかったもののアップルのお姉さんには非常に良くしてもらいました。
まさか画面共有してまでアドバイスを貰えるとは……しかも端折りましたがこれの前にも独自で調べてもらったみたいで、「ネットではこんな意見があって……」とか「マイクロソフト側に必要なものなんじゃないかという考えが……」など教えていただきました。
もしかしたら、「マイクロソフトに問い合わせたらメーカーに問い合わせてって言われて、メーカーに問い合わせたらキャリアに問い合わせてって言われて、ソフトバンクに問い合わせたらアップルに問い合わせてって言われて今電話させてもらってるんですよ、ウヒヒ」なんてボヤいたため、コイツはここで救済してあげなければ……なんて思わせたのかもしれません。
【マイクロソフトに問い合わせてみる】
メーカーもキャリアもアップルも解決できなかったため、やっとこさマイクロソフトに問い合わせてみます。
パソコンをいじってみたらチャットで問い合わせることができるようで、このチャットを使ってみることにしました。
まず使ってみての感想ですが、このチャットで相談機能を作った方には申し訳ないですがあまりおすすめできません。
まず文章での説明が難しいですし、送信と返信が食い違うんですよね。時差じゃないですけど。
質問を打っている途中に回答がきたり、それに返信して質問をするとさっきの続きが来たり……みたいな。一言でいうともどかしいです。
しゃべるのと同じスピードで打てるという方はいいかもしれませんが、そうでないと疲れます。理解したり説明したりするより打つのに必死になっちゃうんですよね。
ただチャットの内容を保存できるので読み返せるところは良かったです。
チャットでの内容をまとめるとこんな感じ。
1. 通常プロパティは写真の情報と一緒に管理されるもので、単独に削除することは想定されていない
2.Windowsの機能としては「Exif情報を消去したい画像ファイルを右クリック→プロパティ→詳細タブの最下部・プロパティや個人情報を削除をクリック」で削除が可能
3.ただし、撮影した端末などによって削除できないこともアリ
ということでした。
というか1と2がよくわからないんですよね。相反する内容では?
多分「単独削除は想定してないけど機能上はできる。でも撮影端末によってはできない」ってとこでしょうか。
ということで、バグではないようです。その他
「どうしても削除したい場合専用のソフトウェアがおすすめです。」
「ではおすすめのソフトはありますか?」
「他社ソフトの情報はありません。推奨ソフトもありません」
「標準で削除できないということは、マイクロソフト側としては“削除しないことによって問題が起きることはないと保証してくれている”と考えてよろしいのでしょうか?」
「いえ、違います。撮影する際に位置情報や撮影端末の情報を含まない形式で保存していただければと存じます」
「失礼ですが、それは“削除しないと不都合が生じるかもしれない情報があったとしてもウチじゃ削除させないよ。撮影時点でちゃんとしといてね”ということでしょうか?」
「いえ、違います」(以下話が逸れていく)
みたいな話をしてました。
途中に宣伝もいただきました。
「削除できませんでした→再試行→削除できませんでした→再試行……ってやっていくと、99%は削除できてる風な画面になるんですけど、これって99%は削除できてるってことなんですか? 削除しましたとは出てきません」
「削除しましたと出てきていない場合は、削除できていない可能性があります。削除されたかされていないかをお調べするには弊社エンジニアが遠隔操作することでより詳しいサポートが可能です。よろしければ遠隔操作にてサポートできる年間 15660 円 のプレミアムサポートをご紹介させていただいてもよろしいでしょうか」
「いえ検討させてください」
ばっさり。
このタイミングで宣伝する? いやまさに私困ってるんでビジネス的には正しいのかもしれないですけど……。
他にも
「単独削除は想定していないということは、これまでも削除はできなかったんですか?VISTAでは削除できたのですが」
「この窓口は無償サポート期間中のOSについてのサポート窓口です。過去のOSのことはわかりかねます。」
「では無償サポートOSの中にWindows8は入っていますか?」
「Windows8.1は入っています」
「ではWindows8.1でプロパティの削除は行えますか?」
「Exif情報を消去したい画像ファイルを右クリック →プロパティ →詳細タブの最下部・プロパティや個人情報を削除をクリックで行えます」
「ではwindow8.1から10になる過程で、「プロパティは写真と一緒に管理されるもので単独に削除することを想定していない」という方針に変わったということでしょうか?」
「いえ。削除する機能は提供しますが、すべての撮影端末で撮影された画像のプロパティを削除できるかどうかの情報はこちらにはありません」
「そちらにない情報は電話でならわかるということはありますか?」
「当窓口と電話での対応に違いはありません」
こんな感じのやりとりをしていました。
というか私がイラつきすぎですね。
イヤですね~こういう顧客。自分の無知による不利益を窓口の方に発散するなんて傲慢無礼甚だしいですよ。こういう人間にはなりたくないですね。私がスタッフなら絶対相手もしたくない。
あの時の担当さんには申し訳ない。でも文面見る限り「そんな馬鹿な」と思われるかもしれませんが、本当にこの窓口の方にイラついているわけではないです。
そして申し訳ないついでに理解もできなかった。8cmくらいしか理解できた気がしない……。
ただ、マイクロソフトからもネットで挙がっていた解決法同様ソフトの使用をすすめられたのは事実です。
絶対に正規の解決法があると思っていたのでびっくり。
何がわかったかというと、マイクロソフトのなんやかんやだけで解決する方法はないということがわかりました。
それでもやはりわからないことはあります。
しきりに「端末」といっているのですが、プロパティが削除できないのはスマホで撮影した画像だけではありません。スマホで撮影した画像の他
・png変換した画像
・パソコンのスクリーンショット
・パソコンのスナッピングツールで撮った画像
・ネットから保存した画像
・ワードファイル
これ全部プロパティ削除できないんですよ。
やっぱ「COM Surrogateによってファイルは開かれているため、操作を完了できません」って出て。
これもう端末関係ないじゃん。
【その後】
マイクロソフトとのチャットでのやりとりが終わった後、1本の電話がかかってきました。相手はアップルの専門の方。
なんと電話を切った後もいろいろ調べていてくれたていたらしく、おすすめのソフトを教えてくれました。
なんでもアップルの方にもWindows10のパソコンがあるようで、そこで正常に動くことを確認済みとのことでした。
っていうかなんでマイクロソフトの問題でアップルのお姉さんがこんなに親切なんでしょう……。
感謝しかないですね。
そのあとは軽くチャットでのやり取りを伝え、まだよくわからないので明日もう一度マイクロソフトに連絡を取ってみること、それでもだめなら先ほどのソフトを参考にさせていただくとの趣旨を伝えさよならしました。
【翌日】
翌日、再びマイクロソフトに問い合わせてみようと思いました。
聞きたいことは昨日のチャットで気になったこと2点。
・撮影端末による違いはあるのか
・このプロパティ削除できない問題自体、故意なのかミスなのか
1つ目の端末っていうのは昨日のチャットで言われたことですね。
だってスクショもワードファイルも全部同様に削除できないんですよ。端末関係あります? あるとしたら逆に削除できるその端末とやらと教えてくださいよって思ったんです。
2つ目の故意か否かは別に「ミスでこうなったんだろ!ミスだって認めろ!謝れバーカバーカ!」と責めたいわけではなく、今後の対応にかかわってくるからです。
故意、つまりなにか意味や目的を持って意図的に「COM Surrogate~」という表示を出しているのなら、改善は見込めませんよね。素人考えですけど、だって一見バグっぽいこれにも意味があるんですから。
ただもしミス、つまりはマイクロソフト側も意図していない現象だった場合は、今後のアップデートで改善される可能性もありますよね。だってミスなんですから。ミスは訂正しないとね。
つまり意図的なら改善は見込めないので外部のツールを入れなければならないわけで、ミスならアップデートを持つ道もあるわけです。
そもそもなんでこの「外部のツールを入れれば解決する問題」に私がここまで食い下がるかというと、基本的にそういうの入れたくないんですよね。怖いから。
デジタル音痴おばさんは慎重なんです。
だから故意ならあきらめてなんかソフト入れますわ、ミスならアップデート待とうかな、という部分において「故意かどうなのか」を知ることは大切なんです。責める意図はありません。
【マイクロソフトに問い合わせてみる2nd】
ということでさっそく電話してみます、が私は昨日も犯したミスをここでも犯します。
そう、再び「メーカーに問い合わせてね」と言われてしまったのです。自動音声にですけど。
なんでも、パソコンにもともと入っているWindowsに関してはマイクロソフトではなくメーカー側へ、ということらしいです。
今回の問題はマイクロソフトから発売されている画像編集ソフトをダウンロードして、そこで起こっている不具合などではなくもともとパソコンに入っている、標準のWindowsでのことなのでなんかこう、どうにも「メーカー側に問い合わせてね」に行きついてしまうんです。
どういうことなんでしょう? こういうのはメーカー側の不備と考えているんでしょうか?
いや、デジタル音痴なので私の考えと操作がおかしい説が濃厚ですな。
よくわかりませんが、まぁメーカー側にも昨日「キャリアに問い合わせてみては?」以降連絡を取っていなかったので一応連絡をしてみます。
【メーカーに問い合わせてみる2nd】
そんなわけでメーカーさんに問い合わせてみます。
昨日のやりとりが残っているらしく、比較的スムーズに進んだ印象です。
アップルに問い合わせてわかったこと2つ(パソコン上で消せない情報が入るような設定をする機能はない、互換性の問題もない)を伝えると、調べて折り返すということで一度電話を切りました。
数分後、かかってきた電話でわかったことは1つ。
「どうやらWindows10だとプロパティは削除できないみたいです」
まぁこれはわかってたことというか、そうだろうなって感じですね。
ただここで端末の件やこれが故意なのかどうなのか聞いてもわかる気がしなかったため、このままさよならしました。
結果、この問い合わせでわかった目新しいことはありませんでした。
【マイクロソフトに問い合わせてみる3rd】
次にもう一度マイクロソフトへの問い合わせを試みてみます。
ただし「画像のプロパティが削除できない」という方向でいくと「もともとパソコンに入っているWindows」ということでメーカーへの問い合わせに飛ばされてしまうため、「ワードのプロパティが削除できない」という、オフィス製品の不具合という方向から試みてみました。
すると人に繋げてもらえました。ここにきてようやくマイクロソフトの人と直で会話ができます。
「COM Surrogate~」という表示が出てプロパティが削除できない趣旨を伝えると、遠隔操作の許可を求められました。
アップルの時は画面共有、今回は遠隔操作ということで、向こうの人からすれば「見る」だけでなく「操作」してもいいですか? ってことですね。
問題なかったのでお願いすることにしました。
アップルの時同様デスクトップの壁紙が黒くなります。遠隔操作や画面共有の共通の仕様なんでしょうか。
余談ですがこういう問い合わせをすると、結構遠隔操作とか画面共有とかサクッと求められるものなんですね。
私はパソコンを買ってから2ヶ月と経っていないので特にまだまずいデータなどはなかったのですが、人によってはそうではないこともありますから……。
何か問題が起きて問い合わせるぞ、というときには「画面共有や遠隔操作を求められるかもしれない」ということを念頭において、パソコンを見られても問題ない状態にしておくことが大切かもしれません。
サクッと求められるというか、口頭で説明させるより実際目で見た方が早いですし、一番有効なんでしょうけど。
一応こういうことをするとこうなるんです、という説明をすると「こちらでお調べするので、再度折り返すということでよろしいですか? 遠隔操作はこのまま続けさせてもらえると助かります」とのこと。
ちなみにこの遠隔サポート、まさに昨日チャットの方が言っていた有償サービスでは? と思ったんですが、私のオフィスはプレミアム的ないいやつなので有償サービスが1年間無料で受けられるんだそうです。
プレミアムってなにがプレミアムなのかと思ってたらなるほどプレミアムですわ。
そして十数分後、電話がかかってきました。
「Windows10でプロパティの削除をすると、Windows8と同じ部分は削除されています」
え??? 削除されてるの????
結論から言うと、どうやらWindow10でプロパティの削除をすると「COM Surrogateによって開かれているため操作を完了できません」という表示は出るものの、実際中身を見てみると削除はできているんだそうです。
なんでも窓口の方で実際にWindows10とWindows8でプロパティの削除を行ってくれたようで、その結果同じ部分が削除され、また削除されていない部分も同じだったそう(この残った部分に個人情報は含まれていません)。
では何が違うかというと、Windows10の方は「COM Surrogateによって開かれているため操作を完了できません」というメッセージがでる。それだけ。
つまりメッセージが出るだけで、実際は過去のOSと同様の動作をしていた、ということです。
上記は窓口の方が言ったことではなく、私の解釈なので責任は持てません。
窓口の方は「メッセージでは操作を完了できませんと出ますが、実際はできています」とも「削除できているので大丈夫ですよ」とも言いませんでした。
こんな風に解釈できるようなことを言っていた、というだけです。
昨日からの問い合わせに次ぐ問い合わせで学びましたが、窓口の方はあまりはっきりしたことはいいません。
あくまで「こちらで確認したところ~」とつけ、「お客様の方ではどうかわかりませんけど」と予防線を張っているような印象です。
なので、上記はただ「だいたいこんな意味合いだろう」という私の解釈であり、繰り返しにはなりますが責任は持てません。
そしてこれはワードファイルに関しての問い合わせだったので、「画像でも同様の現象が起こるのですがそれも同じことなんですか?」と聞いてみました。
「そうですね」
そうなんだそうです。
仕組みとしては、Windows10から操作にCOM Surrogateというプログラム(?)が中継として入るようになったらしい→そしてそのCOM Surrogateはバックグラウンドで動いているため、プロパティを削除しようとすると結果あのような表示が出る、ということらしいです。
つまり昨日チャットで聞いた
・画像からのプロパティの単独削除という操作は想定してない
・機能としてはできるけど端末によってはできないかもしれない
この2つはおそらく概ね「そんなことはない」と解釈していいのではないでしょうか。
「このCOM Surrogate~というメッセージは、マイクロソフトが狙って出しているものなんですか?」
「いえ、マイクロソフトが出しているわけではないですよ」
とのこと。
ただ「ミスです」というよりかは、「そこはウチ関係ありませんよ」というようなニュアンスでしたが……。
「今後のアップデートで改善される可能性はありますか?」
「あります」
そりゃそうですよね。実際はどうであれメッセージ上は「完了“できませんでした”」って出てんだから。
こんな感じで私の中では一応「COM Surrogateによって開かれているため操作を完了できません」問題は解決しました。
つまりはあれですね。
「Windows8と違ってWindows10はプロパティの削除ができなくなってる!プロパティ削除ツール入れなきゃ!」というのは間違いかもしれません。
Windows8と同レベルの削除は出来てるんですよ、多分。ただプログラムの仕組み上中身のないエラーメッセージが出るだけで。
なので、これまでのWindows OSと同レベルの削除を求めるだけなら削除ツールはいらないのでは? というのが最終的な感想です。
例によって私の解釈です。責任は持てません。
なんかエラーメッセージが出るからてっきり削除できてないと思ってたんですが、どうやらできてるそう。
でもはっきりしたことは言ってくれないからどこかに重大な解釈違いがありそうで怖いです。
残念ながら私は前のOSでどうだったか覚えておらず、削除できましたって出たら削除できたんだなと思ってしまい中身がどうなってるのかを見てこなかったので比較ができません。
今デスクトップはWindows10、ノートはWindows8を使っている、なんて方がいらしたらぜひその2つでプロパティの削除をして結果がどうなるのか教えてほしいです。
私の解釈通りならWindows10でエラーメッセージが出る以外は同じ結果(同じところが削除され、個人情報を除いた一部は残る)になるはずなのですが、どうでしょう。
【わかったこと】
・ネットの情報は案外信用できるものらしい
・会社っていうのは結構適当だった
・問い合わせ窓口の人は政治家みたいな言い回しをする
・マイクロソフトの問題に対してアップルのスタッフさんが親切
こんなとこですね。
ネットの情報を見てそんなはずないでしょ、と思って問い合わせを始めたんですがそんなことありましたね。
チャットで市販ソフトの利用をすすめられたのでは事実ですし。
ただ結果的に私の解釈通りなら「エラーメッセージは出るものの実質削除はされている」ということで、このあたりは「削除できなくなってる!大変!」という意見が大半を占めるネットとの違いはありました。
マイクロソフトもなぁ~……。
なんか、なんでこれほっとくんだろうっていう疑問は残るんですよね。
それもそこいらのわけわからん会社のよくわからん製品ならまだしも、マイクロソフトなんて大企業の、あんなにごり押ししてたWindows10でのことですよ、これ。
こういうの直すのってそんな難しいことなんでしょうか。
というかマイクロソフト側から見て、これを直すことで被るデメリットでもあるんですかね。
私みたいなデジタル音痴に問い合わせ窓口の人1人つきっきりにする以上の。
窓口の方は「政治家みたいな」とは書きましたが、やはりどなたも腰が低く丁寧です。
基本的に窓口に問い合わせる人なんて困ってるわけですから、焦ってる人や怒ってる人が多いんでしょうね。
世の中の全ての窓口の人、お疲れ様です。
最後にマイクロソフトに問い合わせて良かったです。
あのチャットで終わっていたら私の中でアップルの株が爆上がりする横でマイクロソフトの株下がりっぱなしでした。
にしてもなんでアップルの人はあんなに親切だったんでしょう。
これまでアップルというと「スタイリッシュな製品を提供する一方購入後のサポートは淡泊」というイメージがあったんですがガラリと変わりました。
アップルはいい会社です。
そんなわけで1日半の問い合わせ祭り終了です。
みなさんお疲れ様でした。
【9/25追記】
先日、パソコンに「更新あるよ」と通知がきました。
取りあえず行ってみたところ、やけに時間がかかる。
終わってみれば「Windows 10 Anniversary Update」なるアップデートでした。
ちょこちょこデザインが変わっているものの特段大きな変更もなく、時間がかかったわりにこんなものかと思いましたが、ハッとして画像のプロパティの削除を行ってみました。
すると、「COM Surrogateによって開かれているため操作を完了できません」というあのエラーが出なくなっていました。
どうやら修正されたようです。
こうしてみると悪い奴じゃなかったよな、COM Surrogate……なんてこともなく、毎回現れる憎いエラーが出なくなり非常にすっきりしました。
ありがとうCOM Surrogate問題。
さようならCOM Surrogate問題。
そしてマイクロソフトのプログラマー的な方、お疲れさまでした。
これにて本当の解決です。